奇跡のめがねケース - セオドア・ ル-ズベルト

アメリカの大統領だった、セオドア・ ル-ズベルトは、非常な近眼でした。そしていつも、度の違う二つの眼鏡を携帯していたといわれます。一つは近くの物を見るために、もう一つは遠くの物を見るために。

ル-ズベルト大統領は、最後の選挙運動の最中に、暗殺者に撃たれ、危うく命を落とすところでした。

傷の手当にあたった医師は、大統領がその一命を取り留めたのは、いつも胸ポケットに入れて持ち歩いていた眼鏡のケ-スのお陰だと言って、その壊れた鉄製の眼鏡ケ-スを手渡しました。そのケ-スがあったために、銃弾の力がそがれ、また心臓を外させたのです。

「それにしても、おかしなことだ。」めちゃくちゃになった眼鏡と、穴のあいたケ-スを受け取りながら、ル-ズベルト大統領は言いました。

「眼鏡を二組も、特にこのケ-スに入っている重い方を、いつも持ち歩くのはハンディキャップだとずっと思っていた。それなのに、それが自分の命を救ってくれるものになったとは!」

歴史を見てみると、大変なハンディキャップにも負けず、偉大な業績を成し遂げた人達が沢山います。シェ-クスピアは、足が不自由でした。ベ-ト-ベンは、全く耳が聞こえなくとも最高傑作と言われる音楽を作曲しました、ルノア-ルの最高傑作のいくつかも、リュ-マチで曲がった指で描かれたものです。盲目の詩人ミルトンは、目が見えていた時よりも盲目になってから、その才能を発揮しました。

セオドア・ルーズベルト Theodore Roosevelt (1858年-1919年)アメリカ合衆国の軍人、政治家、第25代副大統領および第26代大統領

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