ヘレン・ケラーを知らない人はいないことでしょう。
ヘレン・ケラーは聾唖(ろうあ)で、しかも盲目という三重苦を負っていましたが、心の優しいクリスチャンの家庭教師、アニー・サリヴァンの愛と献身のゆえに、書く事ばかりか、話すことまで学んだのでした。
ヘレン・ケラーはこうして、世界的に有名な詩人、作家、演説家となり、世界中の何百万人にものぼる、目や、耳や、口の不自由な人にとって、実に大きな励ましとなりました。
ヘレン・ケラーの姿を見て、人々は励まされ、たとえ重度の障害を負っていたとしても、その事で落胆し、投げ出し、何もしようとしないのでいるのではなく、希望を持ちつづけようと思うようになったのです。
ヘレン・ケラーはこんな事を言いました。
「私は、自分の障害を神に感謝しています。私が自分を見出し、生涯の仕事、そして神を見つけることができたのも、この障害を通してだったからです。」
ヘレン・ケラー Helen Adams Keller (1880年~1968年)
アラバマ生れ。生後19ケ月のとき、盲唖となる。
1887年から、アニー・サリヴァン女史の教育を受ける。
1904年、ラドクリフ大学を卒業。盲人や広く身体障害者の福祉事業に尽くし、
世界各地で講演。1934年以来、数度来日。
著書に、「私の生涯」1903、「私の住む世界」1908。